雑木繁る茶花の庭

デザインノート

北海道、十勝、帯広市にある個人邸になります。建築は古民家の木材を使用した趣のあるしつらえになっております。オーナー様の希望をお伺いしたところ、雑木と茶花、山野草がお好きな方でそれらの植栽をご希望をいただきました。

茶花や山野草、紫陽花などの植物の生育環境が整うように樹木の木陰が増えるように樹木を配しました。また石積みの塀、石張りの広場を設けることによって、人にとっても植物たちにとっても快適な空間の創造をし、また空間をドラマチックに構成しました。石積みの塀ができることによって、石からつたう水分がお庭の土を潤し、湿度の好きな山野草に優しくなっております。

石積みの塀の上には縦張りのウッドフェンスを配して、視線から上の部分には木材の優しさが目に入る変化のあるガーデンデザインになっております。

山野草エリアはオオバナノエンレイソウ、エゾエンゴサク、シラネアオイが春の季節に楚々とした輝きをお庭に添えます。夏には、ギボウシとコゴミ(クサソテツ)が森の中のようにしっとりとした表情に変化します。

サイト;北海道帯広市
面積 ;0.5ha(家庭菜園含む)

基本設計;木野花園計画 柏倉一統
植栽設計;未季庭園設計事務所
施工;庭やたにぞえ